2011年2月3日 11:40 PM | カテゴリー:インプラント
上顎の骨の少ない部位のインプラント(上顎洞拳上術)ケース1
上顎の奥歯の歯を失うとその部位の骨は年数がたつうちに厚みがなくなってきます。
解剖学的には上顎洞という副鼻腔が鼻の横に存在するために口腔内から上顎洞までの骨の厚みが1~5mmぐらいしかなくそのままではインプラントの埋入ができません。
そこでインプラントの埋入のために人工的に骨を造る技術(上顎洞拳上術)を併用します。
インプラントを埋入する手術の際にインプラントホールを形成した際に人工骨を口腔内から上顎洞の中の粘膜下に填入拳上してインプラントを埋入固定します。
このようなケースは残存している骨の厚みにも寄りますが人工骨が骨と置き換わるもしくは結合するまで6~8か月待って上部構造物のセラミックをいれます。 充分な治癒期間をおかないとインプラントが骨と結合しなくなり脱落してしまうリスクを伴います。
患者様の心理としては早く歯を入れたいと思いますが、焦らずじっくり腰をすえて治療に望むことが成功のポイントだと思います。