2013年11月7日 12:16 AM | カテゴリー:インプラント
上顎のインプラント治療後、下顎のブリッジをインプラントに置き換えたケース
7年前上顎臼歯のインプラント治療を行い、その後6年良好に経過していましたが、下顎のブリッジが歯根破折を起こして
しまい、破折歯が抜歯となりその後インプラントにて修復しました。
50代女性の患者様です。
左上臼歯にインプラントブリッジが入ったため、そのかみ合わせの下顎臼歯のブリッジが失活歯(神経のない歯)だったこともあり
年数がたつにつれもろくなり歯根が咬合力に耐えられなくなったため破折してしまいました。
インプラントは骨と強力に結合しているため強い咬合力に耐えますが、その副作用としてかみ合わせの歯がもろいとこのように破折してくる事があります。
破折した歯は抜歯して、上顎のインプラントブリッジの咬合力に対応させるため下顎もインプラントで修復する事にしました。
治療後は問題なく約2年経過しています。(左下奥歯の2本がインプラントです)
右上の奥歯も1本インプラントがありますが、かみ合わせの下の歯は神経のある健全歯です。
健全歯の場合はインプラントからの咬合力を受けても咬合が正しく付与されていれば破折をおこすことはまれで、
しっかり機能します。
このことはむやみに歯の神経を抜く事は避けるべき事を示唆しています。