2013年12月31日 6:29 PM | カテゴリー:インプラント
臼歯欠損部位のインプラント+オールセラミック症例
患者様は50代男性で左下の奥歯にブリッジの差し歯が入っていましたが、咬合力の負担がかかり
歯根が破折してしまい、抜歯になりました。
手前の健康な歯を削って土台にして奥の親知らずと再びブリッジをかけて差し歯をつくるか、欠損部位を部分入れ歯にするか、
欠損部位だけをインプラントで修復するか の3つの治療方法から選んでいただく事になりました。
患者様は健康な歯を削りたくないという事で治療の方法はインプラントか部分入れ歯のどちらかになり、しっかり自分の歯のように噛みたいという結論で
インプラント治療を選択されました。
インプラントを2本欠損部位に入れました。下顎の奥歯は約3ヶ月骨とインプラントが結合するまで治癒期間を待ちます。
3か月後、仮歯用の土台を入れ、歯肉の治癒を1ヶ月待ちます。
歯肉が綺麗に治癒し、骨との結合も十分咬合力に耐える状態になったため、型をとり最終の歯をオールセラミックでつくりセットしました。
最近のセラッミク素材は非常に強度が高く、以前のように咬合力で破折したりすることがほとんどなくなりました。
咬合力が強くかかる歯ぎしりが強い方以外は金属を使用しないオールセラミック修復が可能になっています。
またプラーク(歯垢)が付着しにくく、清掃もやり易いためその後の歯周病の予防の観点からも大変有利です。
この患者様は最初の手術から約3ヶ月で仮歯が入り、噛む練習をしてもらいながら、清掃性をチェックし、6ヶ月目に最終の歯が入りました。
このようにインプラント治療は最低6ヶ月から前歯の審美領域では仮歯が入ってから6~12か月ぐらい最終の歯が入るまで時間をかけて調整をします。
時間はかかりますが、一つ一つステップを確実に踏むことでインプラント修復歯は成功に導かれると考えています。
私のクリニックでは決して急ぎません。急がば回れ だと考えます。